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メンタルマップ(認知地図)の起源

2016-01-25 (Mon) / カテゴリー:MentalMap,心的トポロジ

今日は開発に伴って研究している内容のうち、「メンタルマップ(認知地図)」についての紹介します。


<探索行動時に脳内にできるメンタルマップ>

人間には、任意の経路を探索する際に、メンタルマップ(認知地図)と呼ばれる地図が脳内に生成されます。
これにより、探索を行う際に、「一度経験した経路を再度迷わずに到達する」ことができたり、
「新しく来た場所で、迷うことなく目的地に到達する」ことができたりします。

新しい街に行った時のことを想像してみてください。徒歩でも自動車でも構いません。
地図も見るかと思いますが、地図から目を離した際や、全く地図を見ずに探索を始めた際に、
脳内に地図を想像して、目的地に向かう探索行動を取るかと思います。




このメンタルマップの発生の起源は、原始の狩猟採集時代にまで遡ります。

男性は、住処から出て、狩りを行うために自由に逃げるシカやイノシシ等の獲物を追い駆けた際に、
必死で逃げるイノシシを追って捕まえ、その後、獲物を持って住処に戻ることが出来る種だけが適者生存したとのことのようです。
狩りが生死に直接的に関わっていた時代ですので、獲物を追った結果、迷ってしまった種は生き残ることができませんでした。
そのため、男性の脳は、メンタルマップの構築に優れているとの考え方です。


<狩りの様子>
どんなに知らない経路を追いかけた後でも住処に戻る必要があります


また、この頃の女性は、子供を育てることもあり、狩猟採集の「採集」の方を担当し、
木の実などを採集してあまり住処から離れずに、風景を見て自分たちの場所を定位して、生活を行っていたようです。



上記のメンタルマップの起源、特に性差の議論には諸説有り、
今日では、その他の性差のように、認知地図における差も少なくなっていると思いますし、
また、ICTの進歩により、認知地図の扱いに性差など殆ど無視できるような状況にあると思いますが、


誰しもが日常的に行っている探索行動において、
目的と探索の関係性について、理解を深めていくことができるかと思います。





次回は、当社が取り組んでいる、
ウェアラブルコンピュータを利用してメンタルマップを考えることの意味について、説明します。