西部ガスホールディングス株式会社 + 株式会社welzo
コミュニケーションを活性化させる
「お世話するオフィスグリーン」

検証内容
背景
FDC(福岡地域戦略推進協議会)の産業創造部会内の事業共創プロジェクトとして、園芸資材大手の株式会社welzo・生体データ計測の株式会社ジオクリエイツ・西部ガスホールディングス株式会社の3社にて、実施しました。
場所:西部ガス本社ビル(福岡市博多区千代1丁目17番1号 9階 フリーアドレスの執務スペース)
課題
西部ガス社内において、3部署30名程度が混在するフリーアドレスにレイアウト変更された執務スペース内で、特に部署間のコミュニケーションをより活性化したい課題がありました。
仮説・立案
- オフィス内の空間別に適した植物を配置し、自分たちでお世話するすることで、社内のコミュニケーションが活性化し、
よりイノベーティブな組織風土を作ることができるのではないか? - オフィス内執務スペースの多数みんながよく通る場所で収穫できる野菜の栽培を部署横断的に活動することによって、
社内のコミュニケーションが活性化するのではないか? - オフィス内会議室のテーブル上に変化をする球根を置くことで、会議の前に植物の変化について話をすることができ、
その会議の会話量と質を向上させることができるのではないか?
検証方法
西部ガス本社9階の執務スペース内に勤務する社員約30名に、緑があるだけの場合/緑のお世話する場合、【Before】【After 】で、それぞれ1か月間の比較。
社内コミュニケーションや会議の量・質がどれくらい異なるのかを、アンケートとリストバンドの生体データ計測にて検証。
【Before】観葉植物だけがある場合
【After 】収穫して食べられるベビーリーフをお世話し、会議室には変化する球根がある場合

結果
- 観葉植物を置いた場合と比べて、緑のお世話する場合は、オフィス全体の雰囲気がいいと捉えた社員が25ポイント高くなりました。特に、楽しい、落ち着ける、気持ちが良い、の項目が高得点でした。
- 観葉植物を置いた場合と比べて、執務スペースでの会話の量を多いと感じた社員が22ポイント高くなりました。
会話する相手の数が増えたと感じた社員が29ポイント高くなりました。
※ポジティブな差のあった社員の生体データを分析すると、「集中度、活動量、リラックス度」が特に良化していました。


ご利用社の声
西部ガスホールディングス株式会社 マネージャー 今長谷 大助 様
部署内みんなで、非常に楽しんで、取組みが実施できました。コミュニケーションが活性化しているのが目に見えて分かりました。
西部ガスホールディングス 宮本 晃 様
部署内の雰囲気が良くなっていることが、作業の集中度等も含め、データで可視化されたことで、より強く実感できました。今後も定期的に、今回のような緑のお世話などの施策を実施して、オフィス内の知的生産性に繋げていきたいと思います。
まとめ
- オフィス内の空間別に適した植物を配置し自分たちでお世話することで、社内のコミュニケーションが活性化しました。
- 集中度や活動量が増え、知的生産性の向上が示唆され、よりイノベーティブな組織風土の醸成が進行していると考えられます。
- 特にオフィスレイアウト・部署異動の変更直後に実施することで、
より高い空間評価と生産性向上の確認ができることが示唆されました。
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